FX用語辞典:初心者から上級者まで知っておきたい外国為替取引の専門用語一覧

はじめに
外国為替取引(FX)の世界には独自の専門用語が数多く存在します。この記事では、FX取引を行う際に知っておくべき重要な用語を五十音順に整理しました。初心者の方から経験者の方まで、必要な情報をすぐに見つけられるよう構成しています。
目次
あ行
アスク(Ask)
買いたい人(投資家)に対して売り手が提示する価格。売値、売り気配とも呼ばれる。
アービトラージ(Arbitrage)
同一商品の価格差を利用して利益を得る取引手法。例えば異なる取引所間での価格差を利用した裁定取引。
インターバンク市場(Interbank Market)
銀行間で行われる外国為替取引の市場。FX取引のレートの基準となる。
インディケーター(Indicator)
相場の動向を分析するための指標。移動平均線、RSI、MACDなどがある。
売りポジション(Short Position)
通貨を売った状態の取引のこと。価格下落で利益を得られる。
か行
買いポジション(Long Position)
通貨を買った状態の取引のこと。価格上昇で利益を得られる。
株価指数(Stock Index)
特定の株式市場の動向を示す指標。為替相場との相関関係がしばしば見られる。
為替差益
為替レートの変動によって生じる利益のこと。
為替リスク
為替レートの変動によって生じる可能性のある損失のリスク。
逆指値注文(Stop Order)
現在のレートより不利な価格帯に注文を出し、指定した価格に達した時点で成行注文として執行される注文方法。
金利差調整額(スワップポイント)
2国間の金利差から生じる調整額。高金利通貨を買い、低金利通貨を売るポジションを保有すると金利差を受け取れる。
クロス円
米ドルを介さずに日本円と直接取引される通貨ペア(例:ユーロ/円、ポンド/円)。
さ行
指値注文(Limit Order)
現在のレートより有利な価格で注文を出し、指定した価格に達した時点で約定する注文方法。
スプレッド(Spread)
売値(Ask)と買値(Bid)の差額。FX会社の収益源となる。
スリッページ(Slippage)
注文時の価格と実際の約定価格との差。市場の流動性や価格変動の激しさにより発生する。
スワップポイント(Swap Point)
2国間の金利差から発生する調整額。ポジションを翌日に持ち越す際に受け取るか支払う。
成行注文(Market Order)
現在の市場価格ですぐに約定させる注文方法。
た行
短期売買(Day Trading)
同日中に取引を完結させる売買手法。
チャート(Chart)
価格の推移をグラフ化したもの。ローソク足チャート、ライン・チャートなどがある。
中央銀行(Central Bank)
各国の金融政策を担う機関。金利政策や量的緩和などの決定が為替市場に大きな影響を与える。
通貨ペア(Currency Pair)
FX取引で交換される二つの通貨の組み合わせ。例:USD/JPY(米ドル/円)。
デイトレード(Day Trade)
同日中にポジションを建てて決済する取引手法。
な行
内閣府
日本の経済政策を担当する行政機関。発表する経済指標がFX市場に影響を与えることがある。
日本銀行(Bank of Japan)
日本の中央銀行。金融政策が円相場に大きな影響を与える。
値幅制限
一日の価格変動に上限を設ける制度。FX取引では通常適用されない。
は行
パーティー(Parity)
二つの通貨の価値が等しくなる状態。例:1ユーロ=1米ドル。
バイナリーオプション(Binary Option)
あらかじめ定められた条件を満たせば一定額を得られる金融商品。二者択一の取引。
始値(Opening Price)
取引時間の最初の価格。
値洗い(Mark to Market)
ポジションの価値を現在の市場価格で再評価すること。
反発(Rebound)
価格が下落した後に上昇に転じること。
ピップス(Pips)
為替レートの最小変動単位。通常、小数点第4位(対円では第2位)の変動を指す。
ファンダメンタル分析(Fundamental Analysis)
経済指標や政治情勢など基礎的要因に基づく分析手法。
フェデラルファンドレート(Federal Funds Rate)
米国の銀行間取引金利。FRBによる金利政策の指標となる。
ま行
マージンコール(Margin Call)
証拠金維持率が一定水準を下回った際に追加証拠金の入金を要求すること。
満期日(Maturity Date)
金融商品の償還期日。先物取引やオプション取引で重要となる。
みんなのFX
FX取引を提供する日本の業者の一例。
無裁定取引(Arbitrage-Free Trading)
裁定機会がない効率的な市場での取引。
メジャー通貨(Major Currency)
世界の外国為替市場で主に取引される主要通貨。米ドル、ユーロ、円、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドルなど。
や行
約定(Execution)
注文が成立すること。
安値(Low Price)
一定期間内の最安値。
預金準備率(Reserve Requirement)
銀行が中央銀行に預けなければならない預金の割合。
米国債(US Treasury Bond)
米国政府が発行する債券。金利が為替相場に影響を与える。
ら行
ラダーオプション(Ladder Option)
複数の権利行使価格を持つオプション取引。
利確(Profit Taking)
利益を確定するために保有ポジションを決済すること。
リアルタイムレート(Real-time Rate)
現在の市場価格をリアルタイムで表示するレート。
リスク管理(Risk Management)
投資におけるリスクを適切に管理すること。資金管理や損切りの設定など。
レジスタンスライン(Resistance Line)
価格が上昇する際に抵抗となる価格帯。チャート分析で用いられる。
レバレッジ(Leverage)
少額の証拠金で大きな取引を行う仕組み。例:25倍のレバレッジでは、4万円の証拠金で100万円分の取引が可能。
ロスカット(Loss Cut)
損失を限定するために、一定の損失に達した時点で自動的にポジションを決済する仕組み。
ロング(Long)
通貨を買い持ちにすること。価格上昇で利益が出る。
わ行
ワイドレンジ(Wide Range)
価格変動の幅が大きい状態。
割安(Undervalued)
本来の価値よりも低い価格で取引されている状態。
アルファベット
ATR(Average True Range)
平均実体範囲。価格のボラティリティを測定する指標。
BIS(Bank for International Settlements)
国際決済銀行。中央銀行の中央銀行とも呼ばれる国際金融機関。
ECB(European Central Bank)
欧州中央銀行。ユーロ圏の金融政策を担当する機関。
FRB(Federal Reserve Board)
米連邦準備制度理事会。アメリカの中央銀行制度を運営する機関。
GDP(Gross Domestic Product)
国内総生産。一国の経済規模を示す指標。
IMF(International Monetary Fund)
国際通貨基金。国際通貨制度の安定を目的とする国際機関。
NFP(Non-Farm Payrolls)
米国の非農業部門雇用者数。重要な経済指標の一つ。
OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries)
石油輸出国機構。原油価格に影響を与え、資源国通貨の変動要因となる。
PMI(Purchasing Managers' Index)
購買担当者景気指数。製造業の景況感を示す指標。
QE(Quantitative Easing)
量的緩和政策。中央銀行が金融市場に資金を供給する非伝統的金融政策。
SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)
国際銀行間通信協会。国際送金のシステムを提供する。
おわりに
本記事では、FX取引に関連する主要な用語を網羅的に解説しました。これらの用語を理解することで、FX取引をより効果的に行うことができるでしょう。なお、FX取引にはリスクが伴いますので、十分な知識と適切なリスク管理のもとで取引を行うことをお勧めします。
※本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
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